令和4年10月21日（金）14:00～16:15にポリテクセンター奈良にて、当センター主催で

「令和4年度第1回中和圏域障害者雇用企業交流会」を開催いたしました。

　従来の業務がありご多忙にも関わらず、6社の担当者の方がご参加いただきました。

　交流会の前半は、奈良県立医科大学で障害者雇用推進係を担当されている岡山様に10年間で37名の障害者雇用を推進されてきた実践報告をしていただきました。

　何よりも素晴らしいと感じる点は、個々の能力に応じて他部署に配置し、大学全体で雇用促進を進めていることと感じました。

　当初は雇用率未達成がきっかけで障害者雇用が本格的にスタートされたことで、職場内での認識や環境・体制が整備されていないため、

非常に苦慮されたとのことでした。ただ、どうすれば障がいのある方とともに、活躍・貢献できることを試行錯誤し実践してこられたことで、

少しずつ組織内での理解や認識が進み、各部署で多くの方が活躍されています。（看護補助業務、薬剤部、疫学部、清掃業務など）職場内に「感謝」

の気持ちを持つことが、雇用促進のポイントだとお話されていました。

　後半は、2グループに分かれて、グループワークを行いました。それぞれの企業において、障害者雇用促進するにあたり、課題や好事例などを共有しながら、

それぞれの会社にフィードバックしていただくための意見交換を行いました。「同じ企業という立場で、どのように工夫されているのか知ることができて良かった。」

「社内理解が進まずに悩んでいたが、他者でも同じような悩みがあることが知れて安心した。」「高齢に伴う、能力低下における雇用管理について悩んでいる。」など、

様々なご意見を交わされていました。どの企業様も障害者雇用に対して、真摯に向き合っておられることと、障がいの有無をあまり意識されていないことが、改めて雇用

促進には大切なポイントなのではないかと感じました。

　今後もこのような場を持ちながら、企業同士の横のつながりができ、障害者雇用について建設的な意見交換を積み重ねていく中で、障がいのある方が働きやすい・やりがいを

感じられる社会となればと考えています。