お知らせ

コンパスからのお知らせ Vol.7 「奈良県立医科大学主催のフォーラムに参加しました」

2022/10/20

令和4年10月10日に、公立大学法人奈良県立医科大学 人事課障害者雇用促進係主催 

フォーラム「私たちが主役だ! ~奈良医大の障害者の取り組みがはじまり10年、そして今~」 が催されました。

当センター職員はパネリストおよび聴講者ということで、お招きいただきました。

 

 

 

 

 

 

  荒井知事も祝辞を述べられました。

 

 

 

 

奈良県立医科大学では10年前の平成25年から障がい者雇用に積極的に取り組み始め、

平成27年には障害者雇用促進係が新設され、係では現在37名の障がい者(以下、係員さん)がお勤めです。

担う業務は病棟清掃や清拭タオル準備をはじめ現在では35か所の職場に配置しているとのことです。

 

このフォーラムの特徴のひとつは、係員さんが主役・中心となり企画や運営を行うこと。

プログラムでは、催しの主役となる係員さんご自身が

・ご自身の担当業務やその感想を説明(全員)

・自分の上司についての説明や普段の関わり、それを通して感じていることを発表

・パネリスト(※1)に対して質問をする

という内容で進められました。

※1 パネリスト

係員さんの保護者

奈良県立医科大学 障害者雇用促進係 障害者雇用推進マネージャー

奈良県立医科大学付属病院 看護師長

NPO法人ならチャレンジド 理事長

当センター センター長

 

私が特に印象的だったプログラムは、係員さんがパネリストに対して質問をする、というものです。

【係員さんからのご質問(抜粋)】

・知的障がい/発達障害/精神障害 を、どのようなものだと思いましたか。

・係員さんのお母さんが子育てで苦労をしたことはどのようなことでしょうか。

・障がい者を羨ましいと思うことはありますか。

・多様性と言われる今、どうすれば障がい者と健常者は共生できると思いますか。

・障がい者が子を産み育てることをどう思いますか。

・障がい者雇用の大変なことは、どのようなことでしょうか。

 

 

係員さんからの率直な切実な質問の内容にも、そして質問される方の気持ちに同じように率直に、かつ愛情をもっ

て回答されるパネリストの方々のお人柄や見識にも感動しました。

 

最後にサプライズで各職場の上司から係員さん一人一人に感謝の気持ちのビデオメッセージが流され、

本日の主役の係員さんから驚きや喜びの声が聞こえてきました。

 

奈良県立医科大学で係員さんが働くということについて、これまでの「領域の拡大」「定着」「発展」するまでの

道のりは簡単なものではなかったと思いますが、係員さん、大学、付属病院、ご家族、彼らを支援する団体の熱意

や取り組みのひとつの結果ではないかと思います。

 

素敵な機会にご招待いただき、あらためて感謝いたします。

 

豆塚